園ブログ・お知らせ

1月のほけんのおはなし

「1月のほけんのおはなし」

 

今月のテーマは<はみがき(3・4歳児クラス)、ケガの応急手当、身体の仕組み/消化・病気について(5歳児クラス)>でした。

 

☆はみがき(3・4歳児クラス)

当園ではまだコロナ対策のため、食後の歯磨きは休止中です。しかし、虫歯にならないためにも歯磨きはとても大事なため、幼児クラスでは“はみがき”について保健のお話を行っています。(5歳児は区の歯科衛生士による指導があったため、今回は未実施です。)

まずは虫歯になる過程を、絵カードを用いて説明します。

初めは真っ白だった歯が、濁った色から黒へとだんだん色が変わり、最終的には歯に穴が空いてきてしまいます。実は初期の虫歯は日々のはみがき(特にフッ素が配合されている歯磨きで)で修復がまだ可能です。しかし、食後のはみがきをイヤイヤしてサボったりすると歯科治療をしなければならない虫歯になってしまい、その後も歯科受診を嫌がっていると歯がなくなってしまう、と説明しました。

3歳児の子も、4歳児の子も絵カードを見て、だんだんと虫歯が進行していく様子を見ると、横に描いてある虫歯菌のイラストが「ばいきんが げんきになってる!」「ばいきんが よろこんでる!!」「やっつけないと!」と盛り上がり、歯が溶けてしまい、ほとんどなくなってしまった最終段階では「ひゃー!!」と悲鳴まで聞こえてきました。

実際にはみがきは行っていませんが、折り紙で作った歯ブラシ(かなりリアルなのを頑張りました!)とコップを一人ひとりに渡し、歯磨きの工程を、写真を見ながらみんなで練習しました。

 

質問コーナーでは、「むしばを はみがきで なおせるの しらなかった」と話している子が多かったです。また、低年齢でも大人の仕上げ磨きをしてもらっていない、という子もいたので、必ず永久歯が生えそろうころまでは大人が仕上げ磨きをしてあげましょう。虫歯となり、進行が進むと、体の他の部位にも影響を及ぼすことがあります。歯は一生モノの大切な体の一部です。大人がしっかりと守ってあげましょう。

 

☆ケガの応急手当(5歳児クラス)

5歳児クラスは、自分の体を大切にすることを知るために、ケガの応急手当についてお話をしています。ケガをしたとき、絆創膏を貼ったり、冷やしたりするのは、ケガを直そうとするため、それは、自分の体が大切だから、という、文部科学省による生命の安全教育の中にある「じぶんのからだ」という紙芝居を読み、説明をしました。打撲、切創、擦過傷、鼻出血など、幼児期の子ども達がよく受傷するケガの種類別に、自分でもできる応急手当について、ケガのシーン別に絵カードで説明しました。いつもは大人にやってもらっている手当だけれど、自分でもなぜそうするのか、ということを知ることによって、自分の体を大切にすることができるようになります。しかし、ケガをした時に子どもが一人で手当てを済ませてしまうことは危険につながります。十分に手当てをすることはまだ難しく、悪化の原因になってしまうこともあるため、必ず近くの大人に助けてもらうように、と話しています。

保育園では、先生に、お家の人と一緒だったら、お家の人に。外で子どもだけで遊んでいたら、近くの大人の人に。と説明したところ、興味深かったのが「そのひとが わるいひと だったら?」と想定外の質問がありました。そのため、「そうだね、大人でも悪い人がいることもあるから、親切にしてもらえなかったらすぐその場を離れて、他の大人に助けてもらおうね」とお話ししました。先のことも想像できるのは、さすが5歳児の子ですね。

☆身体の仕組み/消化・病気について(5歳児クラス)

5歳児クラスでは、ケガの応急手当てに加えて、自分の体の中はどうなっているのか、食べたものはどううんちになったり、体を作る栄養になるのか、というお話をしています。

まずは呼吸、息を吸ったら気管を通って、肺に入ります。この時肺は風船のように膨らみます。「えー??ふうせん??」と驚く子ども達。

体の中心の大事な心臓、ここから全身に血が巡っています。次は本命の消化管です。口から入った食べ物飲み物は、気管の後ろの食道を通り、胃に到達します。胃の壁から食べ物を溶かす水が出て、ドロドロになります。その後、小腸に入り、三色食品群で学んだ栄養が、体に吸収されます。吸収された栄養は、肝臓に蓄えられます。肝臓は、焼き肉や焼き鳥でも“レバー”を食べたことがある子が多く、なじみやすかったです。栄養が蓄えられている肝臓は、冷蔵庫に例えて話をしました。お腹が空いた時、お家の冷蔵庫を開けると食べるものがあるよね、でも食べるものがなくなってしまった時、口から食べられなくても、自分の体が、肝臓に取っておいた栄養を使って、動けるようにしてくれるよ、と。小腸で栄養が吸収された後は大腸に入ります。子ども(特に男の子・・・)が大好きな“うんち”の話になると、興奮して大変です。クスクスケラケラ笑い声が聞こえてきます・・・。しかし、排便は大切なことです。我慢するとどうなるか話し、恥ずかしいと思わずに便意を感じたらどこでもするように、と説明しました。排便は我慢すると、大腸の説明で行った水分吸収によって便が硬くなってしまい、排便するときに痛みを伴う、また排便せずに大腸内に便が留まっていると、毒性のガスが腸内環境を悪くするため、お腹が痛くなってしまうんだよ、と説明すると、皆こわばった表情になりました。しかし、どの時代も変わらないですね、便の話をすると、ふざける男の子、「ふざける はなしじゃないよ!」と、それを諫める女の子。。。という構図が出来上がっていました。ただ、ふざけている男の子たちへも、「今は大切なお話をしているんだよ」と真剣な表情で語りかけると、彼らもすっと真面目な表情に変わってくれます。質問コーナーでは「なんで うんちは おなかのなかに いちゃいけないの?」と、いう質問が多かったです。それは、体の中にはいらないもで、ずっとあると良くないから外に出さないといけないんだよ、と説明すると、納得しているようでした。

 

次回、1月は「手洗い(1歳児クラス)、手洗い/復習(幼児クラス)、危険と安全について(4・5歳児クラス)」の予定です!

 

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